脱法ハウス問題の裏にある貧困問題(2013.8.16)
脱法ハウスが問題になっています。
これは、一見シェアハウスのような形態をとっているものの、居室が狭く危険で消防法上も違法となっているもの。
個室は人一人がやっと入れるほどのスペースでカプセルホテル並み。
そのため家賃も格安で提供されているため、一般のアパートなどの入居が困難な人たちに利用されています。
とはいえ、もしこの脱法ハウスでひとたび火災などが起これば、逃げ道がない狭い空間で被害が大きくなるなどと問題視されています。
そんな脱法ハウスですが入居者は思いのほか多く、その裏には家賃や初期費用など金銭的な問題や保証人の問題などの理由で住居の確保が困難になっている人たちの姿が浮かび上がります。
収入の問題などで家賃が払えなくなり、新たな住居を探そうとしても、初期費用や保証人などのハードルが高く、なかなか新たな住居を見つけられないところで、格安の脱法ハウスを見つければ、誰もがワラをもつかむ気持ちで入居してしまうでしょう。
そして、脱法ハウスでの居住期間は1年以上など、次のアパートが見つかるまでの「つなぎ」ではなく、定住者が相当数いることがうかがえるそうです。
アルバイトなどで生計を立てている場合、頑張っても月収10万円や15万円ほどでしょうから、そこから毎月の生活費をねん出すると、新たな住居への転居費用をためるのはかなりの努力を要します。
その上、通常アパートなどへの入居には保証人が必要になるので、親族との関係性が途絶えてしまっている場合などには保証会社を利用するなど、新たな費用も発生してきます。
アパートの入居困難で、脱法ハウスがその受け皿になっているようです。
良く言われることですが、家族関係の希薄化や貧困の広がりが背景にあるのでしょうが、通常のアパートの入居費用がねん出できない場合には一気にホームレス(もしくはネットカフェ難民)になる恐れもあり、それを避けるには、問題があるとしりつつもこうした脱法ハウスを利用せざるを得なくなります。
一度、ホームレスやネットカフェ難民など住所不定に陥ると、仕事を見つけることも困難になり、なかなかそこから抜け出すことができなくなってしまいます。
その隙間を脱法ハウスが埋めている形になっていますが、脱法ではなく、豪放な形でこのギャップを埋めてほしいものです。
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